アトピー性皮膚炎

 

 これから述べることはあるお医者さんから聞いた話です。アトピー性皮膚炎という病気に対して、安心と勇気と希望が、ついでに喜びが沸いてくるというお話です。

 アトピー性皮膚炎の本質
 皆さんはアトピー性皮膚炎というものを嫌なもの忌むべきものと当然のごとく考えていると思います。かゆい。見た目が悪い。汁が出る。かわいそう。かいて傷だらけになる。時にはそれが原因でイジメにあう。など、表面的に見れば確かにいいことはありません。しかし本質的に見ても本当に忌み嫌うべきものでしょうか。アトピー性皮膚炎をただ単に皮膚の異常と皮相的に考えて、アレた皮膚を治すことだけに腐心していていいものでしょうか。
 ではアトピー性皮膚炎の本質とは何なのでしょう。それは―言で言えば、体の内部から毒を排出している状態なのです。毒を出すということは患者さんにとってはプラス、つまり良いことが起こっているのです。毒は溜まるよりは排出されたほうがいいということは誰にでも分かります。毒が排出されないで体の中にたまってしまうと、皮膚、筋肉、内臓など、頭のテッぺンから足の先まで全身のカが落ちて大病の元となります。ではその毒とは何なのでしょう。
 それは文明社会に充満する「化学薬品」なのです。
 人体は老廃物や毒素を、呼吸・尿・便(肝臓)・そして皮膚の4つの道から排出します。アトピー性皮膚炎は皮膚からしか出せない毒素、つまり化学薬品を皮膚から排出している状態なのです。
即ち「アトピー性皮膚炎は人体にとってプラス・良いこと」なのです。ただしその代償として皮膚がアレる。

「そうだったのか。この皮膚のアレは、毒を排出して身を守るために必要なことだったのか。しかもアレるほど毒が早くたくさん出ると言う。そして体から毒が無くなってしまうと皮膚は当然きれいになるとのこと。その上大きな付録は、骨の髄からきれいになるので、全身が心身ともに健康的になり、今も将来も万病の予防と治療になるという。これはアリガタイ。今までアトピー性皮膚炎であることを悲しみ落ち込んでいたのは大きい思い違いだった。」

根治する道は「これしかない」
 結局アトピー性皮膚炎とは体が化学薬品を嫌がって、それを体外に追い出そうとしている状態ということになります。言い方を変えれば自然治癒カ(生命力・免疫力)が正常に働いている状態ということになる。乱暴な言い方をすれば、アレるのはほうっておけばいい。アレるだけアレればいい。それを邪魔することは治療とはいえない。
 しかし自然に治るまで待つのでは芸がない、時間がかかる。そこで少しでも早くアトピー性皮膚炎が治る方法をお話します。

その根本原因が化学薬品の蓄積にあるのであれば、根治ずるためにば体から化学薬品が無くなればいい。あるいは皮膚がアトピー様の変化を起こさない程度に減ればいいのです。
 化学薬品が無くなるためには二つの方法があります。―つは化学薬品を取らないこと。もう―つは化学薬品を早く追い出すことです。
 取らないためにはあらゆる食材や身の回りのものや環境からできるだけ化学薬品を追放すること。
 早く追い出すために各人ができることは心をプラスに持つこと、飲食を正すこと、各人に見合った適度な運動をすること、より良い環境で過ごすこと、などでしょうか。それらの具体的な内容はこの場で述ベるにはページの都合上難しいので省略させてもらいます(詳しく知りたい方は芳村GO著「あきらめるな末期ガン,神戸新聞総合出版センター刊、に書いてありますのでご参照ください)。それらの中でも飲食の仕方はアトピー性皮膚炎の根本原因とかなりダブリますが、化学薬品以外の飲食のバランスにも十分に気をつけるべきことと思います。
 以上を守ればアトピー性皮膚炎はほうっておいても自然に治ります。治療は何も要りません。ただし私の医院では希望する人には治療もおこないます。それは治療によって化学薬品を早く出した方が早く楽になり、早く根治するからです。

 ステロイドおよび除去食療法
 一般的にはステロイド(軟膏)療法と除去食療法が主体のようですが、私はステロイド剤は全く使いません。一回も使ったことはありません。15年か20年前までなら使ったかも知れませんが覚えていません。ステロイド軟膏を塗過ぎた副作用で黒く厚くゴツゴツした皮膚は、良くなるのに5倍も10倍もの期間と努力が必要になりそうです。
 除去食療法はする必要はないと言っております。ただし原則としで化学薬品を含んでいない食材をとること、特にアレルギー反応がプラスのものは十分注意すること。例えば牛乳や乳製品、卵などは自然養鶏や自然畜産のものにすること、大豆や大豆製品や小麦粉などは国産の無農薬のものにすること、などです。私は十数年このやり方で問題なく診療しております。除去食療法で、あれも駄目これもだめと言われて、肉体的のみならず精神的にも栄養失調になっていた子供に「今日からは卵も牛乳もパンも食べていい」と言うと途端に顔がパッと明るく血色良く元気になるのは印象的です。
 両親や回りの人の気持ちも大事です。心配したり悲しんだりイライラしたりクヨクヨしたりばかりだと、その気持ちが子供に伝わって、痒みが強くなるだけでなく、マイナス感情が一杯の人間に育つことになります。アトピーよりもその方が重大です。勿論アトピーの治りも遅くなります。

 アトピー性皮膚炎は人類への警告
 以上述べたようにアトピー性皮膚炎はステロイドを使ったり、除去食や栄養失調に
なったりしてこじらせなければたいした問題ではなさそうです。
 もっと大切な問題は、普通に生活している人はどんどんアトピーあるいはアトピー予備軍になっている。つまりアトピー性皮膚炎の子供や大人が次第に増えて、このままではアトビーでない人がほとんどいなくなる。それほどアトピーの人が増加した、ということです。現実に最近は何処へ行ってもアトピーの人が目立たなくなった。区別や差別が減ることにおいてはプラスです。しかしそのうちにアトピーでない人の方が目立って少数派となり、新たな差別が生じるかも知れません。

 何故こんなにアトピーが増えるのでしょう。それは既にお分かりのように「地球という存在」の中に存在する化学薬品の量に比例してアトピー性皮膚炎は増加するからです。私たちは山ほどの化学薬品に取リ囲まれて生活しています。それがいろんな経路を介して人体に入ってくる。上から挙げれば、シャンプー、リンス、毛染め、石鹸、化粧品、煉リ歯磨、水の汚染、農薬、除草剤、食品添加物、養鶏・畜産・養殖などの餌に含まれる抗生物質やホルモン剤など、食器や洗濯の合成洗剤、などなど。その他自動車の排気ガス、ゴミ焼のダイオキシンなど。そして恐るべき放射能汚染。
 私は原発(原子カ発電)と核兵器のない地球を選びたい。
 今地球は化学薬品の汚染に喘いでいるのです。地球が喘いでいるということは、地球と一心同体である人類もその他のすべてのものも喘いでいるということになる。その喘ぎの表現の一つ、その中で代表的なものがアトピー性皮膚炎なのです。
 このままでは人類も地球もその他の全てのものもガタガタになってしまうよ、とアトピー性皮膚炎が警告してくれているのです。アトピー患者は身を犠牲にしてその価値ある警告に貢献しているのです。
 アトピーがどんどん増えるということは人類や地球が破滅に向かうということかも知れない,アトピーが滅るということは人類や地球が健全に平和になるということかも知れないのです。今はその分水嶺に私たちは立っている。害毒あふれるゴミを山ほど造ってその処分を考える時代には別れを告げて、ゴミを造らない生き方を考えるべきではないでしようか。
 今ならまだ間に合うのです。

 この話を私にしてくれたお医者さんは以上のような考えにしたがってアトピーの冶療を行い、確実な効果を挙げています。そして最終の目標は人類の平和と地球(宇宙万物)の健康においていると言っています。さあ皆さんはどちらをえらびますか。

 2000.2.26 芳村GO

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