私はココへ何をしたくてやって来たのだろうか!?


 

私は今ココにいる。
今は平成14年西暦2002年6月15日。
私は今ココにいるためにやって来たのだろうか?!
私はある時、私の少年時代をすごした街へ帰りたくなった。そこは青春の城下町であった。巨大な紅の太陽が水平線に限りなくゆっくりと、ゆったりと、穏やかに沈んで行く所でもあった。私はその情景を誰よりも沢山眺めながら、呆然自失の少年であった。
しかし、弘法大師さまは私をココへ留めた、かのように思われる。それに関しては、なんらの根拠も無い。
ただひとつ言えることは、今までの私の人生と同じく、私は常に何かに守られていて、沢山の人々からは可愛がられ助けられて、最終点に向かって後ろから押されていることを感じる。
2002.6.15    

14年6月23日に鳥取県日南町で一日中の雨の中、最高地点900メートルの山中をほとんど平地のない、言わば山岳ウルトラマラソン100キロに参加、ろくに練習もしてなかったが快走完走させてもらった。スタートからゴールまで走り半分、後のほとんどのエネルギーは、朝ときから夕闇せまるまであくことなき声援を送ってくださった町民の皆さんへの『最高の愛想と愛嬌』に回しました。       
それができたときほど観客ももちろん喜んでくれますが、一番喜んで嬉しいのは実は私なのです。目一杯がんばって走って、沿道の人たちの応援にはろくすっぽ気づかないような、気づいても手を振ることさえできないようなレースの後は、記録が良くても、喜びは少ない。
そういう意味で良いレースを山ほど楽しめた後は、当分、平均数ヶ月は気分良く、信じられないくらい仕事にエネルギーが湧いてくる。私がウルトラマラソンに参加する訳の半分はそこにあるのかも知れない。残りの半分は、ウレシイから、タノシイから、そしてアリガタイから。
そして、そういうレースをする時ほど変わったことが起こる。1995年に四万十100キロを走った時は、直径1.5メートルの光体が何度も何度も現れた。
そして、私はタダ単に押されているだけなのかと、思うのはそのようなときである。

2002.7.13

 

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